第122回 テーマ:別れ/キーワード:my graduation

今夜も始まりました「上原多香子のクロース トゥ ユー」。こんばんは、上原多香子です。今夜は…「my graduation」。
友達との思い出も、色々あるんですけどもー、その卒業式と言えば、母親とね、卒業式で、もうすごいケンカを、してしまった(笑)んですね。なんか、その時の事が、すごく思い出されるんですけどもー。
ウチの母親がツカツカツカツカーって来て、「ほら、多香ー」とか「先生の隣」、なんか「並びなさーい」とかって言って、「ほら、写真撮るわよー」とか言って。で、また「あ、この先生とも」「この先生とも」とかって言って。でも、「いいよ〜、お母さん」とかって言ってー。最初はこう、なんか、ちょっと、友達の前だし恥ずかしいし、こう、なんか遠慮がちに、言っていたら、「ほら、みんなー。そこ。友達。ほら、集まってー集まってー。ほらほらほら、笑って笑ってー」とかって、今度は友達を集め始めたんですね。そしたら、友達、みんなお話(はなし)したいしー、こんなおばさんが言ってる事なんか聞きたくないし(笑)みたいな感じで、「あ、はーい」みたいな。こう、なん、社交辞令のように、こう「分か、分かりましたー」みたいに、やっていて。「もうお母さん、いいから」って、すごいこう、裏でね、引っ張ってって、「もういいから」ってすごい怒ったんですね。そしたらお母さんは、も、善かれと思ってやっている事だったので、「なんなのよー」って(笑)言って、「思い出はね、大事なのよー」とかって言って、1人でツカツカツカツカ帰ってっちゃったんですね。で、車でね、待ってるだろうなと思ったら、こう、門を出て、お母さんをキョロキョロ探していたら、車でピュ〜って。もうお母さん怒って、顔も見ないで、手だけ挙げてバイバイ(笑)みたいな感じで帰っていっちゃったんですよ。
で、私はちょっと内心可笑しかったんですけど、お母さんにそうやってムキになってる事。『あーでも、お母さん、ちょっと一生懸命やってくれてたのに、悪かったなー』って『家に帰ったら謝んなきゃなー』とか『でも、あれは恥ずかしかったなー』とかって思いながら、1人で帰った、思い出があるんですけども。
人生にはですね、いろんな別れが、ありますけども、その別れも、出会いの始まりです。これからですね、春に向かって、また、皆さんも良い出会いがありますように。
上原多香子のクロース トゥ ユー」。お相手は上原多香子でした。