第139回 今日の花:苺/先見・尊重と愛情・誘惑

1日の終わりに、皆さんを花の世界へナビゲートします。「上原多香子のクロース トゥ ユー」。こんばんは、上原多香子です。
今日の花、「」。花言葉は、「先見・尊重と愛情・誘惑」。
キリスト教の国では、聖母マリアがこの果実を好んだという理由から、彼女に捧げられている「苺」。ここ日本では、沖縄・奄美に伝わるこんな民話があります。
天の神様は、不老不死の薬を人間に飲ませるために、ヒバリに持って行かせました。ヒバリが地上に降りると、そこには美味しそうな苺がたくさんなっていました。ヒバリは、不老不死の薬を脇に置いたまま、夢中になって苺を食べてる間に、ハブがやってきて、この薬を飲んだり浴びたりしてしまったのです。
ヒバリが気付いた時には、不老不死の薬は、少ししか残っていませんでした。ヒバリは、残ったこの薬を人間に届けましたが、手足の爪に塗っただけで無くなってしまいました。一方、不老不死の薬を飲んだハブは、年を取ると、皮を脱いで若返るようになりました。そして、人間は、手足の爪だけが生え変わるようになりました。
天に帰ったヒバリは、神様の罰を受けて、体を小さくされ、足を細くされてしまいましたとさ。
「誘惑」というのが花言葉になっていますが、このヒバリは、苺に誘惑されてしまったんですね。私はこの沖縄に伝わる、民話は、知らなかったんですが、苺にはこんな民話があったんですね。
上原多香子のクロース トゥ ユー」、そろそろお別れの時間になりました。また、明日もお会いしましょう。お相手は、上原多香子でした。