第193回 今日の花:柘榴/円熟した優美・子孫の守護

1日の終わりに、皆さんを花の世界へナビゲートします。「上原多香子のクロース トゥ ユー」。こんばんは、上原多香子です。
今日の花、「柘榴ざくろ)」。花言葉は、「円熟した優美・子孫の守護」。
俗に、柘榴は、「人間の味がする」と言われています。それは、仏教の鬼子母神*1にまつわる、こんなお話からきています。
鬼子母神は、自分の500人の子供に食事を取らせるために、人間の子供をさらって食べさせる、鬼女(きじょ)でした。しかし、それを見かねた仏陀ブッダ)が、彼女が1番可愛がっていた末っ子を隠して、彼女に子供を失う、母親の苦しみを悟らせました。そして仏陀は、子供の代わりに、柘榴を食べさせるように諭しました。鬼子母神は、改心し、安産を子供を守る善の神になりました。
鬼子母神は、一般には天女の姿で、左手に子供を抱き、右手には、柘榴を持った姿で描かれています。
子供を守り、安産をさせてくれる慈愛の仏、鬼子母神と柘榴には、こんな逸話があったんですねー。初めて、私は知ったんですけど。ここに、鬼子母神の、あのー絵が、あるんですけども、私は、鬼子母神って、見た事も無いし、今回初めて知ったんですけどー。あの、鬼子母神で有名なのが、台東区にある、入谷鬼子母神で知られる真源寺で、そこは、江戸三鬼子母神の1つらしいんですけど、皆さんは見た事ありますかねー。
是非あのー、今度見る機会があったら、右手に柘榴を持ってるーのと、あと、左手に子供を抱いてるの、チェックしてみてください。
上原多香子のクロース トゥ ユー」、そろそろお別れの時間になりました。また、明日お会いしましょう。お相手は、上原多香子でした。

*1:きしもじん/本来、「鬼」の字のてっぺんに付いている点(=角)は取って表記する。今回はその字が無いので、そのまま表記。