第444回

昨日、4月ー7日はHITOEちゃんとhiroのお誕生日だ。おめでと〜。なんかみんなすっかり 大人んなったんだなー。
今年は、みんなデビュー10周年だし、またね、気持ちも新たに頑張ろうっと。
あ、そろそろ始まっちゃう。急がなきゃ。


上原多香子のクロース トゥ ユー」この番組は、ロート製薬の提供でお送りします。


こんばんは、上原多香子です。新学期が始まりますねー。なんか学生の頃を なんか思い出しますね。学生の頃と言うと、やっぱりクラス替えもドキドキしたしー、新しいクラスんなって、最初のー席決めとかも、ドキドキしましたねー。私はなんか自分から積極的に、話しかけられる方じゃなかったので、新しい環境ってのは、もうホントに緊張しましたね。だから、友達作りとかも、 よく考えてみると“自分から”っていう感じじゃなくって、なんとな〜く仲良くなっていくってことが 多かったような気がするんですけどー、やっぱり最初はね、いろんな事しゃべって、コミュニケーションを取る事が、大事だと思いますよ。
さて、今月から、内容を1部リニューアルしてお届けしている「上原多香子の クロース トゥ ユー」、今夜のメニュー紹介です。
新企画「多香子プロデュース ストーリー・ボックス」。私が考えた物語を、マンスリーでお話しします。ただし、次の展開のキーワードは、お話の最後にめくる“シチュエーションカード”によって決まります。
今月は、「ある愛の物語」ということで、ラブストーリーです。今日はねーいよいよ第1話です。どんな物語に なるのでしょうか、始まるのでしょうか。お楽しみに。
続いて、「メール紹介」。皆さんから送られてきたメールをドンドン紹介します。
そして「マイ・セレクト」。今の気分でかけたいお気に入りの1曲を紹介しています。さて、今日は何が出てくるのでしょうか。
というわけで「上原多香子のクロース トゥ ユー」、今夜も最後までよろしくね。


上原多香子のクロース トゥ ユー

〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


さて、ここからは、「多香子プロデュース ストーリー・ボックス」です。
これはですね、連続小説的に、私が考えた物語を マンスリーで紹介。ただし、次の展開については、毎回いくつか用意されてる“シチュエーションカード”をめくり、そこに書いてある設定を mustアイテムとして物語を考え、展開していく という企画なんですがー、今月は「ある愛の物語」ということで、ラブストーリーを作ります。先週は物語の土台となる、いくつかのね、アイテムを、“シチュエーションカード”によって決定しました。ここでもう1度 発表しておきます。


まずは、ヒロインの名前は「クラウディア」。「36歳」。…職業は「パティシエ」。
相手役の名前は「ボブ」。「26歳」。職業は「青年実業家」。若手社長さんです。
「クラウディア」は、「3週間前に、恋人と別れたばかり」。そしてそして「ボブ」は、「バツ1・子供無し」です。
それでね、この恋の結末はもう決まっているんですが、「ボブが、クラウディアに、振られる」でしたー。


これらのアイテムを必ずストーリーに盛り込んで、お話ししていくわけなんですがー、…そうですね、やっぱり、なんか、書き始めるまで、物語を作るまで、けっこう色々『こうしようかな』『ああしようかな』って考えていて、こ、構想段階で色々、こ、アイデアが浮かんでくるんですね。で、いざってなると そのいろんな、こ、話が、こういっぱい出てきちゃって、頭ん中混乱したりとかして、もぅ もう最初っから、1回1回 こう 全部設定を作り直したりとか、けっこう時間かかって、頑張って作ってみましたが、今回この、マンスリーということで、「ある愛の物語」は、全4話なんですけど、もうついつい、勢いで、今回、1話ずつに タイトルまで 考えて 作っています。そのタイトルというのが、この第1話目が、「2つの モンブラン」というタイトルなんですけど、この“モンブラン”がね、けっこうキーワードになるので、そのタイトルにしましたー。
それではね、早速行きたいと思います。「多香子プロデュース ストーリー・ボックス 〜ある愛の物語〜」第1話の始まりです。


ボブは、青年実業家。父親の会社を継ぎ、26歳という若さで、「社長」という座に就き、一見、欲しいものは全て手に入れ、何ら苦労の無い、周りが羨むような佇まいだ。しかしボブは、1度は人生を共にした妻と別れ、犠牲と、人生の挫折も経験している男だ。
そんなボブの唯一の楽しみであり、息抜きは、帰り道にある、小さなケーキ店で、1つのモンブランを買い、1人、自宅でワインを片手に、1さじずつ口に運ぶ事だった。


ある日、ボブは、いつもより早く仕事が片付き、そして、いつもより早くケーキ屋に向かった。しかし、いつもより早かったせいか、そのケーキ屋は、まだ close していた。ボブは、大好きなモンブランを買わずには帰れない。開店の6時まで待つ事にした。
3本目の煙草に火を付けようとした時、慌てたように、店の鍵を開ける女性に気付く。
「あの、すいません。お店、もう開きますか?」
ボブは、そんな慌てて急ぐ女性に 少し微笑み、
「急かしたみたいですいません。でも僕、ここのモンブラン買って帰らないと、1日が終わらないんですよ」
「いつも買ってくれてますよね。ウチのモンブラン
そう言って、女性は店内へと入っていく。
「どうぞ」
戸惑いながらも、まだ薄暗い、少し寂しげな店内へ足を踏み入れた。


10分は経っただろうか。颯爽と開店の準備をする女店員。ボブは、居場所も無く、沈黙を打ち払うかのように話しかけた。
「お1人でこの店をやられているんですか?」
「ええ。元々は経営者が一緒に働いていたんですが、少し前に 店を任されました」
女性は、手を止める事も無く返答する。
「そうですか」
その女性……クラウディアは、結婚をも考えていた、まさにその経営者である、年上の彼と付き合っていたが、ほんの3週間前に、店を任せると同時に、淡い夢も断ち切られてしまった。36歳。結婚を考えていた彼女にとって、新たな出会いを求めるには、時間も気力も、ほんの僅かしか残っていない。


また、会話も途絶え、再び沈黙を破るように、ボブが話を切り出した。
「ここのモンブラン、本当に美味しいですよね」
「ありがとうございます。全部ウチの商品は、私のオリジナルなんです。そう言っていただけると、もっと美味しいケーキを作ろうって。でも、自分でちゃんと食べた事無いんですよね」
少し はにかみながら、ボブにモンブランを促した。
「あ、はい。じゃあ、モンブランを、2つ」
「2つですね。今日は、どなたかとご一緒にお召し上がりですか?」
女性は満面の笑みで、2つのモンブランをパックする。可愛くパッキングされたモンブラン
「ありがとうございました」
クラウディアは、いつものように笑顔でボブを見送ろうとする。
しかし、ボブは帰ろうとせず、
「まだ、お店の開店までー少し時間ありますよね。もし良かったら、このモンブラン、一緒に食べませんか?」
「え?」
「いやぁ、ちゃんと食べた事が無いっておっしゃっていたので。ここのモンブラン、本当に美味しいんですよ」
ボブの言葉に一瞬、戸惑いを見せたが、クラウディアは笑顔で、少し はみかみながら、小さく
「はい」
と答えた。
それが、2人の出会いだった。



いやー、緊張したぁ〜。「2つのモンブラン」、いかがでしたか?なんかねー、やっぱり ちょっと10歳年上の……恋愛っていうのは、私には大人過ぎて、ちょっと難しかったですが、まぁ頑張って書きました。で、書いてる 最中もけっこう楽しみながらやっていたんですが、ま、次回も頑張りたいと 思いまーす。
「多香子プロデュース ストーリー・ボックス 〜ある愛の物語〜」来週第2話をお楽しみに。
それではここで1曲お届けしましょう。ZEEBRA feat. AI、安室奈美恵 & Mummy-Dで「Do What U Gotta Do」。


上原多香子のクロース トゥ ユー
〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


こんなメールをいただきました。
ラジオネーム “オチャッパ”さん。
「こんばんは。」こんばんは。
「私は今年で21(歳)になるんですが、全く料理が出来ません。恥ずかしい事に、皮剥きさえ上手に出来ません。『やってみたい』とは思うのですが、どんな事から始めたら良いのか全く分かりません。
多香ちゃんは、何きっかけで料理を始めましたか?そして、どんな事、どんな料理から始めたら良いと思いますか?
良かったら教えてください。」

ってことなんですがー。
まぁねぇ、料理はねぇ〜、うんー、なんか興味を持って始める事が、1番良いので、“オチャッパ”さんは、なんか、『やってみたいなー』っていうその気持ちが やっぱり大事だと思いますよ。
私もね 最初は、全くっていうほど 何も出来なくてー。うん、でも私の場合 お姉ちゃんが一緒にー住んでて、お姉ちゃんが料理上手だったのでー、お姉ちゃんみたいに、あの、美味しいー料理を作りたいなーって、興味を持ったのが、きっかけでしたねー。
分かんない事は、お姉ちゃんにも もう、もちろん聞いたりもしたんですけど、でも、……ほとんど、料理本を見て、勉強したかなー。
今はね、なんかだいたいレシピを見て、『あ、こんな味んなるんだろうなー』とか、あのー…お店屋さんとかで行って美味しいもん食べると、『あ、これ、これー中に何が入ってる。醤油が入っててー、お味噌が入っててー』とかっていうのが 分かるんだけど、最初はやっぱり料理本だけで見てたので、そんな、あの、誰かのお手本があったわけじゃなかったので、実際作ってみて「うわ、酸っぱい」とか「うわ 甘い」とか、自分でお酢とか砂糖とか入れてるのに、そのレシピが頭ん中で、こ、ちゃんと料理 出来てなくて、ビックリする事もあって 失敗したりする事も、たくさんあったしー、もう、なんか、…色々ー経験もあって、今、今でも、失敗する事はあるんですけどねー。ま、大失敗しても、めげずに、何度も何度もその同じ料理に チャレンジしていくっていうのが、…やっぱり大事じゃないかなーなんて思いますね。
だから最初、“オチャッパ”さんは、何からやって良いのか、分かんないんだったらー、そうだな、私も最初そうしたんだけど、お母さんの 手料理で、1番好きな物とか、1番美味しかった物?をお母さん レシピを聞いて、…で、やり方も だいたい聞いて、作ってみるんですよ。で、食べてみて、『あ、なんか味が違う』…って思うと、『あ、もうちょっとお醤油入れてみようかな』とか『あ、お母さんの味って もっとこうだった』とかって、その 見本が、ね、子供の ずっと 頃から食べてたわけだから、頭に、あと口にも、なんかちゃんと 味が染み付いてると思うので、まずは母の、お母さんの手料理を ドンドン 頑張っていくっていう事が、うん、良いと思いますね。
あと今、ホント 料理本に、お野菜の切り方とかも、最後の方に載ってるし、私だって 今 けっこう、何切りとかも 知らずに、もう、『あ、これはこうやった方が火が通りやすい』とか、もう全然、思いっきり、なんか 行き当たりばったりで?作ったりもしてるので、もう、料理は楽しみながらドンドンドンドン、失敗を恐れずにチャレンジしていくっていう事が、大事なので、“オチャッパ”さんも、ね、ドンドンドンドン頑張って チャレンジしてみてください。メールありがとね。


さて、このコーナーでは、皆さんからのメールを募集しています。
メールアドレスは“takako@tfm.co.jp”、“takako@tfm.co.jp”、「上原多香子のクロース トゥ ユー」まで。
普通のお便りから悩み事、恋愛相談、私への質問など なんでもOKなので ドンドン送ってきてね。リクエストもお待ちしています。
それでは ここで今日の「マイ・セレクト」をお届けしましょうー。
MONKEY MAJIK で「Around The World」なんですけど、今年、デビューした、カナダ人兄弟と日本人 2人からなる4人組の MONKEY MAJIK。ね、あのー皆さんももう知ってると思いますが、「西遊記」の、あの 主題歌だったんですけど。なんかこう、この曲聴くと「西遊記」の物語を思い出しますねー。すごいマッチしていて、今でもこの曲を聴くと、ふうっと なんか自然とね、「西遊記」の世界に引き込まれていきますねー。これからも注目していきたいアーティストです。
それではお届けしましょう。MONKEY MAJIK で「Around The World」。


上原多香子のクロース トゥ ユー
〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


そろそろお別れの時間がやってきましたー。
今日初めて読んだ「2つのモンブラン」、どうでしたかー?なんかねー、1つの物語を作るって、『あ、こんなにも大変なんだ』なんて思いました。何度も何度もね、失敗して、やっとのことで書いたんですけどー。でも、物語を考える時間ってすごく楽しくて、これから、どう展開していくのか 私自身もワクワクしています。来週もお楽しみに。
それでは「クロース トゥ ユー」、ラストは私の曲「Ladybug」を聴きながらお別れです。
お相手は、上原多香子でした。また来週。バイバーイ。


上原多香子のクロース トゥ ユー」この番組は、ロート製薬の提供でお送りしました。