第445回

お姉ちゃん大丈夫(だいじょぶ)かなぁ。椎間板ヘルニアって、なんかすっごい大変みたいなんだよねー。季節の変わり目は もうホントに特に気をつけな きゃいけないみたいだし。またお見舞いに行ってあげなきゃ。
あ、そろそろ始まっちゃう。急がなきゃ。


上原多香子のクロース トゥ ユー」この番組は、ロート製薬の提供でお送りします。


こんばんは、上原多香子です。先日、前々から興味のあった、あの「マクロビオテック」っていう料理教室の、あの、授業を受けてきました。「ホールフード」って言って、“丸ごと食べる”って言う なんか食理論とかを聞いたりとかして、実際に 調理したりと、も ホントにすごい楽しいクラスでしたねー。次回が楽しみです。
さて、「上原多香子の クロース トゥ ユー」、今夜のメニュー紹介です。
まずは「多香子プロデュース ストーリー・ボックス」。私が考えた物語を、マンスリーでお話しします。ただし、次の展開のキーワードは、お話の最後にめくる“シチュエーションカード”によって決まります。
今月は、「ある愛の物語」ということで、ラブストーリーです。今日は第2話。お楽しみに。
続いて、「メール紹介」。皆さんから送られてきたメールをドンドン紹介します。
そして「マイ・セレクト」。今の気分でかけたいお気に入りの1曲を紹介してます。さて、今日は何が出てくるのでしょうか。
というわけで、「上原多香子のクロース トゥ ユー」、今夜も最後までよろしくね。


上原多香子のクロース トゥ ユー

〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


さて、ここからは「多香子プロデュース ストーリー・ボックス」です。
連続小説的に、私が考えた物語を マンスリーで紹介。ただし、次の展開については、毎回いくつか用意されている“シチュエーションカード”をめくり、そこに書いてある設定を mustアイテムとして物語を考え、展開していく という企画なんですが、今月は「ある愛の物語」ということで、ラブストーリーを作っています。
それではここで先週お話しした、第1話のあらすじをご紹介しておきましょう。


パティシエをしているクラウディアのケーキ屋さんに、ボブがモンブランを買いに来ます。ボブはモンブランが大好きで、いつもこの店に買いに来るのを、クラウディアは知っていました。ある日、開店前に店に訪れたボブは、初めてクラウディアと言葉を交わします。ここのモンブランは クラウディアのオリジナルなのに、クラウディア自身はちゃんと味わった事が無いのを知ったボブは、モンブランを2つ買って、「一緒に食べよう」とクラウディアに勧めるのでした。


ということで、前回は、“To be continued.”となったわけですが、今夜はその続き、第2話です。
今日使うアイテムは、あの 先週、もう引いておきましたので、その“シチュエーションカード”の アイテムをここで発表しておきたいと思います。


「最初のデートは いつ」という項目だったんですが、その項目を引いたのは「出会ったその日」でしたー。すごいですね(笑)。
そしてー「デートの場所」…を引いたら、こ れ は「江ノ島」が出ました。
そしてそして「どっちから告白したのか」。これはークラウディアとボブ、2人しかいないのでね、どっちかなんですけど、これは「ボブ」でした。
そして、「クラウディアの問題点」。「四六時中ケーキの事ばっかり考えている」。
そして「ボブの問題点」。「浪費家」、ということだったんですが、今日はこのアイテムをストーリーの中に盛り込んで、お話ししますよ。
で、今回、毎回、あの 前回もそうですが、タイトルを決めてるんですけど、今回もタイトルがあります。その、タイトルは、「月明かりに照らされて」という お話です。
それでは、「多香子プロデュース ストーリー・ボックス 〜ある愛の物語〜」第2話の始まりです。


ボブとクラウディアは、モンブランを食べながら、お互いの事を話し合った。いつもこの時間帯なら、会社帰りのOL達で 賑わっているはずなのに、その日、その時間だけは、まるで2人だけの為に用意された、甘く、幸せな時間だった。
「今夜、もしお暇であれば、ドライブに行きませんか?」
クラウディアは、ボブからの突然の誘いに、少し戸惑いを見せたが、溢れるように出た言葉は、
「はい。是非」
笑顔で答えた。


「あー、気持ち良いですね。こんな風に遠出のドライブなんて、久しぶりなんですよ」
「そうなんですか。僕はドライブが趣味で、よく出かけるんですが、夜のドライブは最高ですよ」
「私は、趣味もケーキ作りで、仕事以外でもケーキの事ばっかり考えちゃって、(微笑)、いつも周りに呆れられるんですよ。でもね、ケーキを作ってる時が1(いっち)番楽しくて、心を込めて作った 私のケーキを喜んで食べてくれる人が、1人でもいてくれたら、それだけで幸せなんです」
ボブは、そんなクラウディアの純粋さに、心を動かされていくのを感じた。


「着きましたよ」
そう言ってボブは、すばやく助手席のドアを開け、クラウディアをエスコートする。
「ほらぁ、見てください。すごく綺麗ですよ」
そこは、江ノ島の景色を一望出来る、少し小高い丘の上だった。ボブとクラウディア以外、誰1人いなく、静かに打ち寄せる 波の音だけが、美しく響いていた。
「へ〜。江ノ島にこんな場所があったなんて 知らなかった。静かだし、ふぅ、気持ち良いですね」
「気に入ってくれましたか?初めて来た時、僕もここから見る景色に心を打たれて、しばらく離れる事が出来なくなってしまったんです。だから…ここの景色を1人締めしたくて、ここを僕だけの物にしちゃいました」
「え?すごぉい。ボブさんてロマンティストな方なんですね。でも、そんな事出来ちゃうなんて、私とは住む世界が全然違い過ぎて、驚いちゃいますね」
「僕だけの秘密の場所だったんですが、今日は、クラウディアさんをここに連れてきたいって思ったんです。だから、クラウディアさんが初めてのゲストです」
「…うそ。すごく嬉しい。ここの景色、一生忘れません。ありがとう、ボブさん」
「またー、一緒に見に来てください。そして、僕の側にいてくれませんか?」
突然の言葉に、再び驚きを隠せないクラウディア。
「あ、唐突過ぎましたね」
暖かい夜風が2人を包み込み、ほのかに潮の香りがする。
「でも僕、クラウディアさんの事、もっと知りたいです」
ボブを見つめるクラウディア。
「あなたの事が、好きです」
いつの間にか、2人のシルエットは、月明かりに照らされて、満ち引きする 波のささやきを聞きながら、重なり合っていた。


【続く】


いやー、第2話「月の明かりに照らされて」だったんですがー、けっこう ちょっとねー…難しかったです、前回より。あの、項目ーもちゃんと使わなきゃいけないっていうのがあって、ちょっとボブが、あの、すごく 惚れやすくて、すごく、こ、行動が早い 人になってしまいました。ま、それも 良いかなーなんて思って書いたんですが、…けど、どうですかね。いかがでしたか?
はー。まぁ、楽しんで私もやってるので、ドンドン頑張りたいと思いますがー、…次回の“シチュエーションカード”も、も、早速めくりたいと思います。次回のアイテムはこちらです。
まずは、……「2人の恋愛形態」。これはー「2人がどんな感じで付き合っているのか」ということですね。そしてー、あとは「共通の楽しみ」。やっぱりこれは、付き合ってるからには、もうボブ告白しちゃったので、やっぱりね、なんか共通の 楽しみがないと、話も盛り上がらないですし、大切です。そしてー「トラブル」。これは、新しい、次への展開のきっかけとなるので、これも重要ですね。そして「トラブル解決のきっかけ」。
というわけで、さぁ、これからのアイテムを 決める“シチュエーションカード”を 引いてみましょう。
まずはね、そうですね、「2人の恋愛形態」です。行きます。じゃぁ、これ。よし。ジャン♪…っと「同棲」。うっふふ(笑)。いきなりボブとクラウディアは「同棲」してしまいました。
そして次は、っとー「共通の楽しみ」ですね。はい。ジャン♪「お酒を飲む事」。あー、良いですね。…うん…。まぁ、色々考えなきゃな。
そして「トラブル」。これは重要です。ジャン♪「転勤」。…「転勤」、まぁ ボブもクラウディアも仕事してるので どちらでも良いって事ですね。
うん、「トラブルの…解決のきっかけ」。よし、ジャン♪…とぉ「パスポート」。「パスポート」かぁ。これもちょっとこう、話が広がって、どうなっていくんだろう。
まぁそのアイテムを使って、やっていきたいと思います。ということでもう1回、あの 全て揃ったのでおさらいしてみましょう。


ますは、「2人の恋愛形態」は「同棲」です。
そして「共通の楽しみ」が、「お酒を飲む事」。
そして「トラブル」は、「転勤」。
「トラブルの解決のきっかけ」は「パスポート」ということになりました。


さぁ、次回はーこれらを mustアイテムに物語を進めていきますよ。
「多香子プロデュース ストーリー・ボックス 〜ある愛の物語〜」来週第3話をお楽しみに。


それではここで1曲お届けしましょう。w-inds.で「約束のカケラ〜acoustic〜」。


上原多香子のクロース トゥ ユー
〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


こんなメールをいただきました。
ラジオネーム “イナセ”くん。
「う〜ちゃん、こんにちは。」こんにちはー。
「僕は今年で、高3で青春真っ只中です。それで前から好きだった女の子を誘って、ファーストフードに行って色々話をし、して楽しみました。でもそれ以来、その子の反応がイマイチ良くありません。
実際、僕は、そこまでのイケメンの部類じゃないし、話した時も緊張して、しどろもどろでした。でも、その子が、本当に好きで、諦めたくないんです。
この状況をひっくり返す方法はあるんでしょうか。あと、女の子と会う時に気を付けると良い事を教えてください。」

っことなんですけど、“イナセ”くん、なんかすごいこう熱いー感じですねー。良いじゃないですか。頑張ってますねぇ。なんか、このーメールを読んでるとすごく、“イナセ”くんは優しくて、こう…なんかその、すごく好印象なんですけど、その後は、彼女とは、あんまりやり取りしてないんですかね。
全然あのー“イナセ”くんが言ってるように、「イケメンだからモテる」とか「イケメンだから、こう 女の子に、あの、好かれる」っていう事は全然、無いと思うし、やっぱり“イナセ”くんに興味が無ければその子だって、…一緒にね、ファーストフードには行かなかっただろうし。うーん、きっとー…良いんじゃないかなーと思いますがー。
まぁ、ちょっとやっぱりね、年頃だったりすると、やっぱり女の子の方は自分からねー、あの 誘えなかったりとか、ちょっとその、学校で会うと、あの外で は良いんだけど学校で会うとまたちょっとドキドキしちゃったりとかってー事もあるので、照れてる だけかもしれないし、きっと大丈夫ですよ。うん。私だってね、やっぱり最初に、こうー、誘ってくれた男の子と、こう2人で、あの会うとしたら、緊張して上手く話せないので、そこはやっぱ“イナセ”くんが、ちゃんとリードして、色々こう 楽しましてあげると 良いんじゃないかなーなんて 思いますね。
あとは、女の子と会う時に気を付ける事。これはね、…例えば今回はファーストフードだったりすると、あのー食べ終わった後 帰る時にー、あの 女の子ってやっぱこう片付けようとするから、その、プレートのおぼんを、あのー“イナセ”くんが先に持ってって片付けてあげるとか、もう 些細なレディファーストをしてあげると、こ、女の子って、誰でも喜ぶんじゃないかなーなんて 思いますねー。
きっとたぶん、あの、自分から積極的にいけば、上手くいくと思うので、…“イナセ”くん頑張ってみてください。メールありがとうね。
それでは、ここで今日の「マイ・セレクト」をお届けしましょう。
槇原敬之さんの「ほんの少しだけ feat. KURO from HOME MADE 家族」の曲なんですけど、この「ほんの少しだけ」って曲、すごく歌詞が良くて、その上こうー、槙原さんの 優しい歌声に、KUROさんのラップが、こ 良い感じに重なり合って、なんか、あの、ほのぼのする1曲ですね。
こう、槙原さんのアルバム*1自体がちょっとこう昔のテイストを取り入れた歌詞だったりとかその雰囲気があるので、なんかこう歌詞も聞いてると、子供の頃の初恋思い出したりとか。うん。この歌詞は、好きな女の子を、こ、守る為に、その女の子より 強くなるから、強くなるから待っててっていう 歌詞なんですね。あの、サビの「ほんの少しだけ待って 強くなるから待って」っていう、フレーズがもうとにかく、健気で、可愛い男の子の、こ、心境を表していますねー。すごく素敵なので、じっくり聴いてみてください。
槇原敬之さんで、「ほんの少しだけ feat. KURO from HOME MADE 家族」。


上原多香子のクロース トゥ ユー
〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


そろそろお別れの時間がやってきました。
メールをくれたー“イナセ”くん、恋がね 上手くいくように、私も応援しています。頑張ってねー。
それでは「クロース トゥ ユー」ラストはー私の曲「Ladybug」を聴きながらお別れです。
お相手は、上原多香子でした。また来週ー。バイバーイ。


上原多香子のクロース トゥ ユー」この番組は、ロート製薬の提供でお送りしました。

*1:「LIFE IN DOWNTOWN」