第446回

この間久しぶりに会う友達と待ち合わせしたら、も ビックリ。同じ靴履いてて思わず笑っちゃいましたねー。私のーバック見て、「あー、バックもそれにしようかー悩んでたのー」って、バックも同じの持ってるらしい。もう少しでペアルックんなってたなぁ。でも、趣味の…合う…気の合う友達と 遊ぶのって楽しいですね。
あ、そろそろ始まっちゃう。急がなきゃ。


上原多香子のクロース トゥ ユー」この番組は、ロート製薬の提供でお送りします。


こんばんは、上原多香子です。先週は「アースデー」の特別番組の為、番組が急遽お休みになりましたが、そろそろですね、連休に入りますねー。皆さんはー、どんな楽しいプランを立てていますか?私はですねー、ちょっとーあのー、沖縄に里帰りをしようかなーなんて計画しています。でも早くねー、予定立てないと、チケットも と、取れないし、うん、計画しなきゃいけませんね。
さて「上原多香子の クロース トゥ ユー」、今夜のメニュー紹介です。
まずは「多香子プロデュース ストーリー・ボックス」。私が考えた物語を、マンスリーでお話しします。ただし、次の展開のキーワードは、お話の最後にめくる“シチュエーションカード”によって決まります。
今月は、「ある愛の物語」ということで、ラブストーリーです。今日は第3話。いよいよ 佳境に入ってきてますよー。お楽しみに。
続いて「メール紹介」。皆さんから送られてきたメールをドンドン紹介します。
そして「マイ・セレクト」。今の気分でかけたいお気に入りの1曲を紹介。さて、今日は何が出てくるのでしょうか。
というわけで、「上原多香子のクロース トゥ ユー」今夜も最後までよろしくね。


上原多香子のクロース トゥ ユー

〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


さて、ここからは「多香子プロデュース ストーリー・ボックス」です。
連続小説的に、私が考えた物語をマンスリーで紹介。ただし、次の展開については、毎回いくつか用意されている“シチュエーションカード”をめくり、そこに書いてある設定を mustアイテムとして物語を考え、展開していく という企画なんですが、今、作っているのは「ある愛の物語」ということで、ラブストーリーです。
それでは、ここで前回お話しした第2話のあらすじをご紹介しておきましょう。


一緒にモンブランを食べ、楽しい時間を過ごしたボブとクラウディア。話が盛り上がり、ボブの誘いでドライブへ。行き先を知らないクラウディアだったが、着いたその場所は、江ノ島の景色を一望出来る、とてもロマンティックな小高い丘の上だった。その場所は、ボブが買い取った土地で、2人っきり。静かで気持ちの良い風に触れ、ボブは思わず、クラウディアに告白した。
「好きです」
いつの間にか、月明かりに照らされて、満ち引きする波のささやきを聞きながら、重なり合っていた。



という所で、前回は“To be continued.”となったわけですが、今回はその続き、第3話です。ちなみに今回第3話の タイトルはですね、「破り捨てたパスポート」という、ちょっとこう、タイトルからして もう、ちょっと悲しいタイトルんなってますので、……是非是非、じっくり聞いてみてください。
それでは「多香子プロデュース ストーリー・ボックス 〜ある愛の物語〜」第3話の始まりです。


携帯電話を片手に、何も答えず、ただ、頷く事しか出来ないクラウディア。電話の相手は、クラウディアが働くケーキ屋の経営者であり、元カレだった。2ヶ月振りの元カレからの電話に、戸惑いを感じたが、彼の元で働いている以上、連絡を取らないわけにはいかない。
電話の用件は、もちろん仕事の話だ。しかし、その内容というのが、クラウディアを悩ませるものだった。


ボブとクラウディア。2人の楽しみは、仕事の後、晩酌しながら他愛もない会話をする事。この日も、ボブはいつものように、今日あったいろんな出来事を話す。一方クラウディアは、昼間の電話の事が気にかかり、ボブの話を“心 ここにあらず”といったように聞き、たまに相槌を打つだけだった。
そんなクラウディアの様子を感じ、気になったボブは、
「なんかあったの?」
「ううん。別に」
「いや、そんな顔見たらすぐに分かるよ。クラウディア、1人で悩まないで話してよ。そのために僕がいるんだから」
ボブの優しい笑顔に、クラウディアは、しばらくして、落ち着いた声で話し出した。
「私、パリに行きたいの。実は、今の店を閉めて、パリに新しくオープンする店で、チーフを任せたいって」
「え?それってパリに住むっていう事?そんなぁ。僕は、今の君との暮らしがとても幸せだし、君無しの生活は考えられないよ」
「私も そうよ。でも、私の夢なの」
「僕は応援出来ない。それだけはやめてくれ」
「最後のチャンスかもしれないのよ。だから」
「絶対にダメだ。お願いだから、考え直してみて欲しい」
しばらく話し合ったが、結局結論は出なかった。


翌日、目を覚ましたクラウディアは、テーブルの上にある パスポートと置き手紙を見付ける。
手紙には、「昨日は 突然過ぎて、君の思いを受け止める事が出来なかった。一晩考えたよ。僕は君を応援する。だから何も心配しなくて良い。頑張っておいで。そして必ず、夢を叶えてきてくれ。」。
クラウディアは、そんなボブの思いに、そして大きな愛を感じ、溢れる涙が止まらなかった。


そして出発の日。2人は、次会えるまでの お互いの思いを約束し、ボブは、クラウディアを笑顔で見送る。その姿が見えなくなっても、その場を離れる事なく、1人佇むボブ。クラウディアは、夢を叶えるため、パリに旅立った。
その夜、ボブは、クラウディアの香りが残る 静まり返った部屋に1人いた。
突然、部屋のチャイムが鳴る。ドアを開けると、そこには旅立ったはずのクラウディアの姿が。
「クラウディア」
「帰ってきちゃった」
クラウディアは、うっすら涙を浮かべ、作り笑顔を見せる。
すると、思いもよらない言葉が、ボブの口から出た。
「君が、どんな思いで帰ってきたか分からないが、僕は素直に喜べないよ。どんな思いで君を見送ったか分かるかい?」
クラウディアの目からは、悲しい涙が流れ落ちた。
ボブは、クラウディアの気持ちを理解出来なくなっていた。クラウディアは、ただ抱きしめて、
「おかえり」
そう言って欲しかった。


そこから、その瞬間から、目には見えない亀裂が、2人の間に入り始める。クラウディア自ら破り捨てたパスポートのように。


【続く】


どうでしたか〜ぁ。第〜3話「破り捨てたパスポート」なんですけど、ちょっとこう自分でも読みながら、なんかこう、ちょっと悲しく、その そ、ん〜…状況…から、ん〜…みて、想像して、なんか悲しくなっちゃうような所もあるんですけど。やっぱりね、こう、男性の役を台詞でやるっていうのは、恥ずかしいもんが ちょっとあったりしましたね。でも、まぁ、こんな感じになりました。
ってわけで、次回のアイテムを、あの、次回の“シチュエーションカード”をめくりたいと思います。次回のアイテムはこちらです。
まずは「クラウディアの夢」、ですね。まぁ、クラウディアはこの後、夢を捨ててしまい、…1人の人間として、女性として、どう生きていきたいのかという事をね、重要になっていくので これは必要ですね。そして、最後に「ボブの最後の言葉」。
さぁ、これらのアイテムを決める“シチュエーションカード”を 引いてみましょう。
まずは、「クラウディアの夢」です。どれにしよっかな〜〜。…ジャン♪「江ノ島に店を構える」。なんかちょっとロマン…ティックですね。これは良いですね。
そして、「ボブの最後の言葉」です。…ここ。ジャン♪「またモンブランを買いに行っても良いかな」。なんか綺麗な感じ かな?…「江ノ島」だしね。これはちょっとなんか考えられそうです。
ということで全て出揃いました。も1度 おさらいしてみましょう。


まず「クラウディアの夢」が、…「江ノ島に店を構える」。
そしてー、えっとー「ボブの最後の言葉」は、「またモンブランを買いに行っても良いかな」ということで、さぁ次回はこれらを mustアイテムに物語を進めていきますよー。
「多香子プロデュース ストーリー・ボックス 〜ある愛の物語〜」来週の最終回もお楽しみに。
それではここで1曲お届けしましょう。好色人種で「ダーリン I Love you」。


上原多香子のクロース トゥ ユー
〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


こんなメールをいただきました。
ラジオネーム “ジョイ”ちゃん。
「多香子ちゃん こんにちは。」こんにちは。
「私はこの4月から短大生になりました。第1志望の所は落ちてしまったんですが、内心 ホッとしています。何故かと言うと、もしそこに合格したら、1人暮らしをしなければいけなかったからです。私には そんな自信が全くありませんでした。なので、短大は実家から通えるので、良かったです。
多香子ちゃんは、何かに失敗したけど結果的に良かった っと思う事はありますか?」

ということなんですが、“ジョイ”ちゃーん、とりあえず進学おめでとうございまーす。
でも、第1志望、せっかく、受かったのに ホッとしてるって、うーん。でもー、なんか やっぱり1人暮らしには不安も多いしね。なんとなく 気持ちも分からないでも ないですが、やっぱり、うーん……。家族と離れるのは嫌ですね。私もそうですね。
私はね、なんかこのー、“ジョイ”ちゃんみたいに、何かに失敗して、……でも結果良かったって思う事、色々、うーん、考えてみると、すごく些細な事なんですけどね。例えば、ずっと欲しかったバック…を買いに行ったら もう完売してて、無くて、で、もうしょうがないから諦めようと思って、諦めモードに入って家に帰ったら、後日、友達からそのバッグをプレゼントされて、『あー、あの時、っていうか、あの時バック無くて良かった。買わなくて良かった。』っていうホッとする事?バックなんて2個あってもしょうがないし。なんかそういう、も、ちっちゃな事、とか、料理をしてて、『これを作ろう』と思ったんだけど全然違う料理んなって、『あ、これ失敗だなぁ』と思って 他の具材とかを、こう 足してみたら、あら変身。なんか「アイデア料理が完成」みたいな、そういう、結果オーライな事ってけっこうありますねー。
やっぱり、とにかく失敗を恐れずに、なんか、自分の肥やしに出来ると 良いですね。“ジョイ”ちゃんもこれから、ね、あの 新生活、色々楽しい事 いっぱい待ってると思うので、頑張ってください。メールありがとうね。
さて このコーナーでは、皆さんからのメールを募集しています。
メールアドレスは“takako@tfm.co.jp”、“takako@tfm.co.jp”、「上原多香子のクロース トゥ ユー」まで。
普通のお便りから悩み事、恋愛相談、私への質問など、なんでもOKなので、ドンドン送ってきてね。リクエストも お待ちしています。
それでは ここで今日の「マイ・セレクト」をお届けしましょう。
マドンナの 「Push」という曲なんですがー、マドンナの曲を聴いてるとねー、あの すごくポジティブな、気分になって、すごく、あの 元気んなりますね。だからちょっとこう、『あー』って疲れてる時とか、こう やる気が、やる気を奮い立たせたい時は、マドンナの曲を聴くようにしてるんですけどね。例えば、エクササイズをやってる時とか。
あと、なんか そうだな、こう 女性として こう 綺麗になりたいって思う時って、マドンナの曲を聴くと、ホントに『よし!』っていう気になりますね。私の周りにも、女性で世代に関係無くー、マドンナのファンがいっぱいいるんですが、やっぱりカッコ良いですよねー。私も、マドンナみたいなカッコ良い女性になりたいですね。
それではお届けしましょう。マドンナで「Push」。


上原多香子のクロース トゥ ユー
〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


そろそろお別れの時間がやってきました。
メールをくれた“ジョイ”ちゃん。楽しい学校生活をエンジョイしてくださいね。
そして、いよいよ「多香子プロデュース ストーリー・ボックス 〜ある愛の物語〜」来週で、いよいよクライマックスを迎えまぁす。お楽しみに。
さて、この番組では皆さんからのメールを受け付けています。
メールアドレスは、“takako@tfm.co.jp”、“takako@tfm.co.jp”、「上原多香子のクロース トゥ ユー」まで。
お便りや質問、悩み事や恋愛相談など、どんなお便りでもOKです。新企画の「多香子プロデュース 〜ある愛の物語〜」への感想なども是非送ってくださいねー。
そしてそして、私の公式携帯のサイトもチェックしてみてください。
アドレスは、アルファベット小文字で“www.v i s i o n f a c t o r y.jp”ですね。“visionfactory.jp”です。
私の色々なプライベートの画像だったり、あと、いろんな、あのサイトの コンテンツもあるので、是非是非チェックしてみてください。
それでは「クロース トゥ ユー」、ラストは私の曲「Ladybug」を聴きながらお別れです。
お相手は、上原多香子でした。また来週ー。バイバイ。


上原多香子のクロース トゥ ユー」この番組は、ロート製薬の提供でお送りしました。