第447回

あのクリーム色のパンプスー、サイズ合わなくて残念だったなー。すごい可愛かったのに。あ〜、悔しいよー。もっと早く出会ってたらなぁ。よし。またお買い物に行こっと。
あ、そろそろ始まっちゃう。急がなきゃ。


上原多香子のクロース トゥ ユー」この番組は、ロート製薬の提供でお送りします。


こんばんは、上原多香子です。連休ももうおしまいですねー。皆さん、楽しく 過ごせましたか?
私もね、もうすっかり暖かくなってきたので、最近は、時間を見付けては、お買い物に出かけたりしていまぁす。
春服はね、見てるだけでなんか 気分がウキウキしますね。
さて、「上原多香子の クロース トゥ ユー」、今夜のメニュー紹介です。
まずは「多香子プロデュース ストーリー・ボックス」。私が考えた物語を、マンスリーでお話しします。ただし、次の展開のキーワードは、お話の最後にめくる“シチュエーションカード”によって決まります。
今月は、「ある愛の物語」ということで、ラブストーリーです。今日は、最終回ということでラストです。お楽しみに。
続いて「メール紹介」。皆さんから送られてきたメールをドンドン紹介します。
そして、「マイ・セレクト」。今の気分でかけたいお気に入りの1曲を紹介。さて、今日は何が出てくるのでしょうか。
というわけで、「上原多香子のクロース トゥ ユー」、今夜も最後までよろしくね。


上原多香子のクロース トゥ ユー

〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


さて、ここからは私が考えた物語をお話しする「多香子プロデュース ストーリー・ボックス」です。ただし、次の展開については、毎回いくつか用意されている“シチュエーションカード”をめくり、そこに書いてある設定を mustアイテムとして使う という企画なんですが、今月は「ある愛の物語」ということで、ラブストーリーを作っています。
それではここで、先週お話しした、第3話のあらすじをご紹介しておきましょう。


元カレである店の経営者に、新しくパリにオープンする店のチーフを に、任命されたクラウディア。ボブと日本で同棲中のクラウディアは、悩んだ末、パリに行きたい気持ちをボブに打ち明けます。
クラウディアの転勤に賛成出来なかったボブですが、心を入れ替え 翌日、「君を応援するよ」っとパリ行きのパスポートを用意しました。
そして出発の日。空港に向かったクラウディアでしたが、やはり、ボブの愛の事を優先し、飛行機に乗らず帰ってきてしまいました。
すると、そんなクラウディアに、ボブは怒りを思えるのでした。



ということで、前回は“To be continued.”となったわけですがー、今夜はその続き、いよいよ最終回です。
その前に、あの、先週ー引いた“シチュエーションカード”のアイテムをここでおさらいしておきましょうね。
まずは「クラウディアの夢」、ですね。「江ノ島に店を構える」。
そしてそして「ボブの最後の言葉」。大切ですね、これは。これはですね、「また モンブランを買いに行っても良いかな」、ということで、今日は、このアイテムをストーリーの中に盛り込んでお話ししますよ。
今回最終回、「ある愛の物語」なんですが、今回の、最終回の、タイトルはですね、「1つのモンブラン」と言います。あのー、覚えてる方はいますかね〜。第1話が「2つのモンブラン」で、あのークラウディアとボブが、出会うシーンだったんですが、今回は「1つの モンブラン」という お話です。
それでは「多香子プロデュース ストーリー・ボックス 〜ある愛の物語〜」最終回の始まりです。


パリに新しくオープンする店のチーフという大役を捨てて、ボブとの生活を選択したクラウディア。しかし、そんなクラウディアの思いとは裏腹に、ボブの中には、クラウディアへの失望感が生まれてしまっていた。それが、2人の距離を少しずつ遠ざけていく。互いに、変わりゆくある2人の間の空気を感じながらも、どうする事も出来なかった。
そんな状態が 半年も続き、職を失ったクラウディアは、これから先の事を、1人、考え始めていた。
パティシエとしての人生、そして、女としての人生を。


ある日クラウディアは、ボブに、「大事な話がある」と言い、切り出した。
「私、もう1度1から出直して、パティシエとして頑張ろうと思う」
クラウディアの思いが確かなものなのか、ボブは何も答える事無く、クラウディアの話を、静かに聞いていた。
「やっぱり、私はケーキ作りが大好きなんだって、私がパティシエになりたいって思ったきっかけのお店に行ってみたの。あの時と変わらずメニューにあった、運命のケーキ。シンプルなショートケーキなんだけど、食べたら、また 涙が止まらなかった。私が忘れかけていた味を、思い出させてくれたの。『これだ』『この味なんだ』って。『こんなケーキを作るのが夢だったんだ』って」
クラウディアは、その味を思い出しながら、優しい笑みを浮かべ、素直な気持ちを話し続けた。


「その思いを、一生忘れちゃいけないよ。クラウディアは、その味を越える、最高に美味しいケーキを作れる。きっと素晴らしいパティシエになれるよ」
「ありがとう。ボブさんの言葉は、とても心強いわ。私、頑張るから」
パティシエとして、1人で歩き始めようとしているクラウディアにとって、ボブの存在は大きかった。しかし、大きいからこそ、今のクラウディアにとっては、この安定した生活が、愛するボブの側にいては、1人前のパティシエにはなれないと感じていた。
悲しい選択、辛い決断だった。
「ボブさん、私はあなたを愛してます。でも、今の私には、ボブさんの存在が大き過ぎて」
突然涙が溢れ出し、言葉が続かないクラウディア。
ボブには、その先を聞かなくても、クラウディアが自分に何を伝えようとしているのか分かっていた。そっと優しく クラウディアを抱きしめるボブ。
「私ね、ボブさんに連れていってもらった 江ノ島の風景を一生忘れないわ。いつかあの町で、店を出したいの。何年かかるか分からないけど、今度こそ必ず、1人前のパティシエになって夢を叶えるわ」
「そしたら、また、モンブラン買いに行っても良いかな?」
ボブの言葉に、クラウディアは、涙を拭いながら、満面の笑みで答えた。
「はい。お待ちしています」


2人を繋げてくれた 1つのモンブラン。そして今、別々の道を歩き始めようとしている2人。
いつの日か、またそのモンブランを 一緒に食べる日が来るのだろうか。


【おしまい】


はいー。最終回、「1つのモンブラン」どうでしたかぁ?なんかねー、別れる、別れる話を書くのっていうのは、ちょっと難しくてー、なんか悲しい別れにしたくなくて、こうボブとクラウディアはいつかまた 出会うんじゃないかという未来を、予想させるような話が書きたくて書いてみたんですが。まぁやっぱり「愛の物語」っていうのは難しいですね。まぁ、頑張って「愛の物語」書いてみました。
ちなみに5月の物語は、「昔話」ということで、今回の話が「クラウディア」と「ボブ」というカードを引いちゃって(笑)、2人共ね、あの、外国人の方のお話になったので、次回は純日本、和風で行ってみたいと思います。
それでは「昔話」第1話目のアイテムはこちらです。
まずは「主人公の名前」。そして「主人公の性格」。それからー、「物語の 結末」です。
さぁこれらのアイテムを決める“シチュエーションカード”を引いてみましょう。まずは「主人公の名前」です。どれにしよっかなぁ〜。じゃ、これだ。ジャン♪これです。「さくら婆さん」。ほ〜、良いですね。なんか可愛い名前ですね。
このお婆さんの性格ですね。「『さくら婆さん』の性格」は、っと〜、よし。これにします。っとー、「いじわる」。うふふ(笑)。「さくら婆さん」いじわる です。
そして「物語の結末」ですね。…これ。ジャン♪「村ー1番の人気者になる」。いじわるなお婆さんが人気者になるってのはちょっと難しそうですが……頑張って書きます。
ということで、全部揃いました。もう1度おさらいしましょう。


「主人公の名前」は「さくら婆さん」。
そして「主人公の性格」は「いじわる」。
「物語の結末」は、「村1番の人気者になるー」ということで、これらを mustアイテムに物語を 進めていきたいと思います。
「多香子プロデュース ストーリー・ボックス 〜昔話〜」、お楽しみに。
それではここで1曲お届けしましょう。ASIAN2のメジャーデビューシングルで、「ASIAN VIBRATION」。


上原多香子のクロース トゥ ユー
〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


こんなメールをいただきました。
ラジオネーム “エリコ”ちゃん。
「多香子ちゃん こんにちは。」こんにちは。
「この春、短大生になりました。今まで制服だったのが スーツになり、大人な気分になりました。日頃履いた事の無いパンプスを履いたので、足がパンパンになり、大変でしたよ。
多香子ちゃんは10代の頃、『大人って大変だなぁ』って思った事ありましたか?」

ってことなんですけど、“エリコ”ちゃんもー、短大生活ね、1ヶ月弱経ちましたが、楽しいですかー?なんか良いですねー。パンプスにも 慣れたかなぁ。
私もーそうですね、そう、パンプスとかそういう ヒールのある靴を初めて履いた時に、『は〜、大人だな』とか、『大人の女性ってー 大変だなぁ』なんて感じたり しましたねー。ま、未だに、こう、ヒールの高い靴 で、こ、歩くのってのはけっこう大変で、難しいんですけどー。う〜ん。
そしてー まぁ、10代の頃から私も、あの、「大人の世界」と言うか この仕事をさせていただいてるんですけども、『大人って大変だなー』って感じるー事はですねー。でも、やっぱり10代の頃とかは、こう、なんかこう……元気で……明るくー、「ワー」とかってやってれば良いんだけど、ま ちょっとずつ大人に近付いていくとちゃんとご挨拶しなきゃいけなかったり、こ、人前で、…色々こうやんなきゃいけない、ってゆ〜〜のを感じると、『はぁ、やっぱり 子供の時は、楽だけ(ど)やっぱ大人になるとちゃんとしなきゃなー』っていう責任?感とかは、やっぱ出てきましたねー。そん中でもやっぱりホントに挨拶は、大切で、うーん、…こぅ大事だなーって今でも感じますねー。
私も、成人して大人の仲間入りを一応しましたが、まだまだ勉強する事がいっぱいあって、『大人って大変だなー』なんて感じる事も いっぱい、ありますね。これからも、私もね、いろんな事を経験して、大人としての責任をしっかり持って、頑張りたいと 思います。
“エリコ”ちゃんも短大の方とかも、頑張ってください。メールありがとうね。
さて このコーナーでは、皆さんからのメールを募集しています。
メールアドレスは、“takako@tfm.co.jp”、“takako@tfm.co.jp”、「上原多香子のクロース トゥ ユー」まで。
普通のお便りから悩み事、恋愛相談、私への質問など、なんでもOKなので、ドンドン送ってきてね。リクエストも お待ちしています。


それでは、ここで今日の「マイ・セレクト」をお届けしましょう。
BONNIE PINK さんの「LOVE IS BUBBLE」なんですけど、この曲は、映画「嫌われ松子の一生」のテーマソングにも なっていますねー。なんか、この曲を聴いていると、こぅ踊り出したくなるような、すごく華やかでー、勢いのあるー曲で、映画も すごく 楽しみですねー。BONNIE さんも、あの、出演されているみたいで、なんかすごく豪華キャストでね、私も、是非是非見に行こうと思います。
そんな BONNIE PINK さんが来週 実はこの番組に、ゲストとして遊びに来てくれます。来週も楽しみにしててください。
それでは お届けしましょう。BONNIE PINK さんで「LOVE IS BUBBLE」。


上原多香子のクロース トゥ ユー
〜CM〜

上原多香子のクロース トゥ ユー


さて、そろそろお別れの時間がやってきましたー。
今夜は「ある愛の物語」第4話最終回を迎えてしまいましたが、なんか 物語を書くって難しいですけど 楽しいですね。次回から始まる「昔話」も頑張って書きたいと思います。
そして来週は久々にーゲストをお迎えします。いつもこの番組のエンディングでかけている曲「Ladybug」を書いてくれた BONNIE PINK さんです。お楽しみに。
さて、この番組では、皆さんからのメールを受け付けています。
メールアドレスは、“takako@tfm.co.jp”、“takako@tfm.co.jp”、「上原多香子のクロース トゥ ユー」まで。
お便りや質問、悩み事や恋愛相談など、どんなお便りでもOKです。新企画の「多香子プロデュース ストーリー・ボックス」への感想なども是非是非送ってきてくださいね。
そして、私の公式す携帯サイトの方もチェックしてみてください。
アドレスはアルファベット小文字で、“www.v i s i o n f a c t o r y.jp”、“visionfactory.jp”です。
私のー、「ゆんたく日記」という日頃の 映像って言うか画像とか 色々なコンテンツがありますので、是非是非チェックしてみてください。
それでは「クロース トゥ ユー」ラストは私の曲「Ladybug」を聴きながらお別れです。
お相手は、上原多香子でした。また来週ー。バイバーイ。


上原多香子のクロース トゥ ユー」この番組は、ロート製薬の提供でお送りしました。